ひとりごと

<山本の近況報告>

皆さんは無事に過ごされているでしょうか。

私はこの間、本当にいろいろなことを経験しました。いや、これからも経験するでしょう。私は前からひとにとって大事なのは、自由と平和と健康だと言ってまいりましたが、まさか健康を脅かされることによって、自由も平和も損なわれるといったことが起こるとは思いませんでした。

私の誕生日は2月25日なのですが、今年の2月25日は東京ドームでのperfumeのコンサートがありました。ノリノリの大騒ぎでしたが、まさか翌日のコンサートが中止になるとは思いませんでした。それから次々とコンサートや舞台が延期や中止になるなんてびっくりです。ケラリーノ・サンドロヴィッチの「桜の園」と「欲望のみ」、実験的な演劇で注目を集めていた「HIROSHIMA」、モンゴルのヘビメタ「HU」、Billboard live YOKOHAMAでの「夏川りみ」、お笑いでは「柳家小三治一門会」「春風亭一之輔独演会」「お笑いカーニバル」、クラッシクではミューザ川崎での「ブランデンブルク協奏曲」。他にもあったと思います。数が多すぎて、その度に払い戻しです。

実はperfumeのコンサートからひと月後に私はとある手術のために数日間入院していました。手術後の経過はもちろん問題ないのですが、この時は「やっぱり健康は大事だな」と軽く思っていましたが、それとは全く関係なく、ウイルスによってこんな風になるなんてね。

うちにいてもしょうがないので、毎日工房で作ったりしています。

学校も3ヶ月も行っていないので、調子が狂っています。在宅勤務という形をとっていますが、これ、給料泥棒ですよね。

本来ならば、5月の末に展示会をやる予定でしたので、それに合わして計画を立てていたのですが、これも狂いっぱなし。次いつできるのか分かりませんが、もうちょっと突っ込んで作陶に臨んでみようと思っています。

テーマは「プロトタイプ(prototype)」原型とか試作品という意味ですが、焼きものの場合、プロトタイプとは形なのか、作り方なのか、土との付き合い方なのか。プロトタイプとは何なのかがテーマになっています。

実はプロトタイプとは土の囁きの中にあるのではと感じています。特に形に関してはこの土はどのような形を望んでいるのかを常に読み取りながら土に触れています。個々の作り方は、この土の囁きに従っています。こういう姿勢で土に触れていると、自分という存在があたかも宮沢賢治『春と修羅』の序文「わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電燈の ひとつの青い照明です (あらゆる透明な幽霊の複合体)」であって土に溶け込んでしまう気持ち良さがあります。

今作っているシリーズは基本的にはたたら作りの皿です。前回の展示会に出品した幾つかの作品を一度見直して突っ込んでいってます。

何はともあれ、6月になってみなさんにお会いできることを楽しみにしています。